熊本の外壁塗装の助成金は?2026年度の制度と窓口

「外壁塗装に助成金が使えるらしい」と聞いて調べ始めた方に、まず結論からお伝えします。熊本市には、外壁の塗り替えだけを対象にした助成金・補助金は、2026年度(令和8年度)時点でありません。2026年7月の令和8年熊本地震で被災した住宅の修理に使える制度もあわせて紹介します。

「地域によっては使える場合があります」と書かれた記事を見て期待された方もいると思いますが、熊本市の公式情報を1つずつ確認した結果がこれです。ただし、条件が合えば使える制度は実際にあります。この記事では、熊本市・熊本県の公式ページで確認できた内容だけを、制度名・金額・申請窓口の電話番号まで含めてそのまま載せます。確認できなかったことは書きません。

熊本市に外壁塗装の助成金はあるのか

ありません。正確に言うと、「外壁を塗り替えること」そのものを理由にお金が出る制度が、熊本市には用意されていないということです。

誤解が多いのが遮熱塗料・断熱塗料です。「省エネだから補助が出る」と説明されることがありますが、熊本市の省エネルギー機器等導入推進事業補助金(令和8年度)の対象を見ると、次のとおりです。遮熱塗料で期待できる効果は、遮熱塗料の効果で解説しています。

  • 省エネ家電製品(エアコン)/戸建て住宅用・集合住宅用の宅配ボックス
  • 電気自動車・プラグインハイブリッド自動車・燃料電池自動車
  • ZEH(ゼッチ)/太陽光発電設備(蓄電池併設型)/蓄電池/エネファーム/エコキュート
  • 省エネルギー設備(事業者向け)

この一覧に、遮熱塗料も断熱塗装も外壁塗装も入っていません。「遮熱塗料なら補助金が出ます」という説明を受けたら、その場で根拠となる制度名を確認してください。(担当:熊本市役所7階 脱炭素戦略課)

熊本地震で被災した住宅の修理の制度

2026年7月28日の令和8年熊本地震で住宅が被害を受けた場合は、外壁塗装の助成金とは別に、災害救助法にもとづく修理の制度があります。熊本市では、次の2つの制度が案内されています(2026年9月時点)。

制度内容上限主な条件
住家の緊急の修理雨水の浸入を防ぐためのブルーシートの展張などの緊急的な修理56,400円半壊〜準半壊程度相当の損傷。り災証明書の提出は不要
被災した住宅の応急修理日常生活に必要な最小限度の部分の応急的な修理(該当する項目に限る)半壊以上:757,000円/世帯
準半壊:367,000円/世帯
り災証明書で準半壊以上。修理業者への代金を支払っていないこと ほか

どちらも、市が修理業者に費用を支払う仕組みで、住宅の塗り替えそのものを補助する制度ではありません。応急修理の申し込みには、罹災証明書の写し、修理業者の見積書、修理する部分の被害状況がわかる写真が必要とされています。先に修理を済ませて業者に支払ってしまうと対象外になるため、修理の前に熊本市の窓口で条件を確認し、被害の写真を必ず残しておきましょう。

このほかの支援は、熊本市の「令和8年熊本地震 被災者支援制度(冊子)」にまとめられています。応急修理の見積書の作成に当社で対応できるかは、お問い合わせの際にご確認ください。地震後の点検や地震保険の考え方は地震で室内の壁にひび割れで紹介しています。また、災害のあとは「補助金で自己負担なく修理できる」と勧誘する悪質商法も増えるため注意しましょう(国民生活センター「ご用心 災害に便乗した悪質商法」)。

被災した住宅の修理は、生活の再建を支える制度と、防災の面からの点検をあわせて考えることが大切です。雨漏りの修理の進め方は熊本の雨漏り修理、台風や大雨に備えた点検は雨漏り対策で紹介しています。

それでも使える可能性がある制度

① 熊本市空き家リフォーム促進事業補助金|補助率1/2・上限40〜60万円

買った空き家を住めるように直す場合の制度です。外壁塗装が単独で対象になるわけではありませんが、リフォーム工事一式の中に含められる可能性があります。

対象の住宅熊本市内の一戸建て住宅または併用住宅(店舗等の床面積が延べ床面積の1/2未満)。建設工事完了から1年超、過去に人が住んでいた建物で、購入前に空き家であったもの。昭和56年6月1日以降に工事着手、または耐震基準を満たすもの
補助率補助対象工事費(税抜)の2分の1
上限額子育て世帯・居住誘導区域内で60万円、その他世帯・同区域内で40万円(世帯属性と立地により異なる)
受付期間令和8年(2026年)4月13日(月)〜12月28日(月)
問い合わせ熊本市 空家対策課 096-328-2514

ここは正直に書きます。市の公表資料には、外壁塗装が対象工事に含まれるとも、含まれないとも明記されていません。対象外工事として挙がっているのは「家具・冷暖房器具・照明器具など容易に取り外しできるものの設置工事」「外構、植栽、居住の用に供さない別棟の建築物に関する工事」などで、外壁塗装はどちらのリストにも出てきません。

つまり個別判断です。空き家を購入して外壁も直したい方は、契約前に空家対策課へ直接ご確認ください。詳細は熊本市の公式ページに掲載されています。

② 熊本市のその他の住宅補助(外壁塗装との関係)

熊本市「住宅に関する補助・助成」には、耐震診断士派遣、戸建木造住宅耐震改修等事業、高齢者住宅バリアフリー化改修費補助金、移住者向け中古住宅購入補助金、居住誘導促進事業などが並んでいます。

いずれも耐震・バリアフリー・移住といった目的に対する制度で、外壁の塗り替えを目的にしたものではありません。ただし、耐震改修やバリアフリー改修と同じタイミングで外壁塗装を行う予定があるなら、工事全体の組み立て方で使える制度が変わることがあります。工事の順番を決める前にご相談ください。

③ 熊本市以外にお住まいの方(県・国の探し方)

熊本県の国・地方公共団体における住宅リフォーム支援制度のページは、市町村ごとの制度を県が一覧化しているわけではなく、支援制度の検索サイトへの案内になっています。お住まいの市町村を選んで検索する形です。

熊本県が公開している「令和8年度住宅リフォーム関係補助金」の一覧も、耐震化・バリアフリー化・省エネルギー化などの制度が中心で、外壁塗装を明記した制度は掲載されていません。

国の「みらいエコ住宅2026事業」も、リフォームでは「躯体(床・壁・天井)の断熱改修を含む」工事が要件とされており、外壁塗装だけの工事は対象として示されていません。

一方で、県内には外壁塗装を補助の対象に含めている町もあります。たとえば錦町の住宅リフォーム補助金は、町内に住民登録があり、自ら住んでいる持ち家をリフォームする場合に工事費の2割(上限30万円)を補助する制度です。町内の業者では施工できない工種として外壁塗装や瓦の葺き替えが挙げられており、この場合は町外の業者による工事でも上限15万円で対象になります(令和6年4月の変更。制度の期間は令和9年3月31日まで延長)。このように、熊本市では対象外でも、お住まいの町村によっては外壁塗装が補助の対象になることがあります

お住まいの市町村の制度を探すときは、市区町村のホームページで「住宅リフォーム 補助」などと検索するか、建築・住宅担当の窓口に電話で問い合わせるのが確実です。自治体の制度を使う場合は、申請方法とあわせて次の点を確認してください。

  • 工事の契約・着工前に申請書を提出する必要があるか
  • 施工業者が市町村内の業者や、事前に登録した業者に限られていないか
  • その年度の予算に達した時点で受付終了にならないか(受付の時期)
  • 税金の滞納がないことなど、申請者の要件
  • 工事の完了後に実績の報告が必要か

申請に必要な書類のチェックリスト

必要な書類は制度ごとに違いますが、次のようなものを求められることが多くあります。申請の前に、制度の要綱や窓口で確認しましょう。

  • 申請書・事業計画書(自治体の様式)
  • 工事の見積書・工事内訳書(工事の場所・内容・金額がわかるもの)
  • 施工前の写真(被災住宅の制度では、被害状況がわかる写真)
  • 住民票や納税証明など、申請者の要件を確認する書類
  • 罹災証明書の写し(被災住宅の支援制度の場合)
  • 工事完了後の実績報告書・施工後の写真・領収書

制度の有無や条件は市町村ごとに違い、年度で変わります。県の窓口は住宅課計画班 096-333-2547です。合志市・菊池市・菊陽町・大津町など熊本市以外での施工もお受けしていますので、お住まいの地域で使えそうな制度が見つかったら、工事内容が条件に合うかどうかは当社でも一緒に確認します。

この記事の内容は2026年9月時点のものです。制度は年度ごとに更新・整備され、推進している事業の内容も変わるため、活用を検討するときは、最新の情報を自治体の窓口やホームページでチェックしましょう。

「助成金が使える」という営業に注意

助成金・補助金は、外壁塗装の訪問営業でよく使われる言葉です。次のような説明が出てきたら、いったん止めて確認してください。

  • 制度名を言わずに「補助金が出ます」と言う — 制度には必ず名前と要綱があります。名前が出てこないなら根拠がありません
  • 「遮熱塗料なら補助対象です」と言う — 熊本市の省エネ補助の対象一覧に塗料は入っていません
  • 「今日契約すれば申請が間に合う」と急かす — 多くの制度は工事の着工前に申請が必要です。急がせる理由が契約側にあります
  • 補助金額を差し引いた金額で見積もりを出す — 交付が決定していない段階でその見せ方をするのは不適切です

また、補助金の申請書類を報酬をもらって代わりに作成することは行政書士の業務です。当社ができるのは、見積書・工事内訳書・施工前後の写真など工事側で必要になる書類の準備と、制度の要件に工事内容が合うかの確認までです。申請そのものはお客様ご本人に行っていただきます。ここを曖昧にする業者にはご注意ください。

補助金なしで費用を下げる現実的な方法

熊本市で外壁塗装をする多くの方にとって、補助金は当てにできないというのが実際のところです。では何で下げるか。当社の場合は次の3つです。

  • 足場を自社で設置する — 足場は外壁塗装の費用のうち大きな割合を占めます。外注すると中間マージンが乗ります
  • 職人が一貫して対応する — 元請けから下請けへ流れる工事は、その分だけ工事以外の費用が積み上がります
  • 塗料をアステックペイントの正規ルートで仕入れる — 当社はアステックペイントの加盟店です

参考までに、当社の料金ページに掲載している外壁塗装の目安(30坪・税込・雨樋/破風/軒天込み)は、ウレタンプランが52万円〜、ラジカルシリコンプランが58万円〜、無機・フッ素プランが82万円〜です。足場代は別途ですが、自社で一貫して対応しているため費用を抑えられます。実際の工事内容と使用塗料は施工事例に掲載しています。

外壁と屋根を同時に塗装して足場を1回で済ませる、内装や補修もまとめて依頼するなど、工事の組み合わせで費用を抑える方法もあります。当社では、ご希望と建物の状態に合わせて、耐久性・性能と価格のバランスを考えた塗料をご提案しています。屋根の塗装の料金は熊本の屋根塗装、工事の流れは外壁塗装の工程、保証の考え方は外壁塗装の保証で紹介しています。

外壁塗装の費用の内訳や相場の考え方は熊本の外壁塗装の費用、足場代については外壁塗装の足場代、塗り替えの時期の目安は外壁塗装は何年ごと?で解説しています。当社の料金プランは料金ページに掲載しています。

熊本市内・近郊の外壁塗装の施工例

助成金の対象にならない一般的な塗り替えでも、塗料の選び方や工事の組み合わせ次第で、長持ちさせて塗り替えの回数を減らすことはできます。熊本市内・近郊で当社が施工した事例を紹介します。費用は建物の大きさや劣化の状態で変わるため、個別にお見積りします。

菊池郡菊陽町光の森|外壁塗装とシーリング打ち替え

施工後の戸建て住宅外観(菊池郡菊陽町光の森)

戸建て住宅の外壁塗装とシーリングの打ち替えを行いました。リシン仕上げで既存の模様を再現し、玄関土間のタイルも塗装しています。施工事例の詳細を見る

熊本市東区昭和町|屋根塗装とバルコニー外壁張り替え

屋根塗装後の戸建て住宅(熊本市東区昭和町)

遮熱塗料(シャネツテック)で屋根を塗装し、傷んでいたバルコニーの外壁を張り替えました。施工事例の詳細を見る

熊本市南区城南町|遮熱塗料での外壁塗装

外壁塗装後の戸建て住宅(熊本市南区城南町)

アステックペイントの遮熱塗料(シリコンREVO1000-IR)で外壁を塗り替えました。施工事例の詳細を見る

外壁塗装の助成金に関するよくある質問

Q. 熊本市で外壁塗装に使える補助金は本当に1つもないのですか?

「外壁塗装であること」を理由に交付される制度はありません。空き家のリフォーム、耐震改修、バリアフリー改修など別の目的の制度の中に、工事の一部として含められる可能性があるという形になります。

Q. 遮熱塗料を使えば省エネの補助金が出ますか?

熊本市の令和8年度・省エネルギー機器等導入推進事業補助金の対象一覧に、塗料・塗装工事は含まれていません。遮熱塗料は補助金ではなく、夏場の室温と光熱費で効果を判断するものとお考えください。

Q. 申請は工事の前ですか、後ですか?

制度によりますが、着工前の申請と交付決定が条件になっているものが一般的です。先に工事を始めてしまうと対象外になることがあります。使える制度が見つかった場合は、契約の前に窓口へご確認ください。

Q. 申請を代わりにやってもらえますか?

報酬を受けて申請書類を作成することは行政書士の業務にあたるため、当社では行っておりません。見積書・工事内訳書・施工前後の写真など、工事側で必要になる書類の準備はお手伝いします。

まとめ|熊本の外壁塗装の助成金

  • 熊本市に外壁塗装だけを対象にした助成金はありません(2026年度時点)
  • 遮熱塗料も熊本市の省エネ補助の対象外です
  • 空き家リフォーム補助(補助率1/2・上限40〜60万円)は、工事の一部として含められる可能性があります。要確認:空家対策課 096-328-2514
  • 熊本市以外は市町村ごとに違います。熊本県 住宅課計画班 096-333-2547
  • 制度名を言わずに「補助金が出ます」と言う業者にはご注意ください

補助金が使えるかどうかにかかわらず、外壁の状態を見て、必要な工事と必要でない工事を分けてお伝えします。現地調査とお見積もりは無料です。雨漏り鑑定士が在籍していますので、雨漏りの疑いがある場合もあわせてご相談ください。

まずは現地調査で外壁の状態を診断し、補助制度が使える可能性があるかも含めて、安心してご依頼いただけるよう丁寧にご説明します。熊本市内のほか、合志市・菊池市・菊陽町・大津町などのエリアにも対応していますので、お気軽にご連絡ください。費用の目安は熊本の外壁塗装の費用、塗り替えの時期はチョーキング現象とは?も参考にしてください。

※本記事の制度内容は2026年9月時点で熊本市・熊本県の公式ページを確認して記載しています。制度は年度により変更されます。申請前に必ず各窓口で最新の要件をご確認ください。

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