外壁・屋根塗装の塗料ランク|グレード別の特徴と選び方

外壁塗装の塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機など、さまざまな種類があり、耐久性と価格によって「ランク(グレード)」に分けられます。塗料のランクごとの特徴と耐用年数の目安、遮熱・低汚染などの機能での選び方、屋根の塗料の考え方を、熊本の塗装会社が解説します。

この記事は、熊本で外壁・屋根の塗装を行う株式会社佐藤塗装がまとめています。当社はアステックペイントの加盟店で、建物やご予算に合わせて複数の塗料をご提案しています。見積もりで塗料の違いに迷っている方の参考にしてください。

外壁塗料のランクとは?

外壁塗装で使う塗料のランクは、主に塗膜をつくる「樹脂」の種類で決まります。樹脂の種類によって、紫外線や雨風への強さ(耐候性)が変わり、それが耐用年数と価格の違いになります。一般に、耐用年数が長い塗料ほど価格も高くなります。

ただし、同じランクの塗料でも、メーカーや製品によって性能は異なります。ランクは塗料選びの目安として考え、最終的には製品ごとの性能を確認することが大切です。

塗料のランク一覧(グレード別)

ランク塗料の種類耐用年数の一般的な目安価格特徴
アクリル5〜8年程度安い現在の外壁塗装ではあまり使われない
ウレタン8〜10年程度比較的安い密着性がよく、付帯部などにも使われる
シリコン10〜15年程度標準的価格と耐久性のバランスがよく、戸建ての塗り替えで広く使われる
ラジカル制御型12〜16年程度標準的塗膜の劣化の原因を抑える工夫をした塗料。シリコンと同じ価格帯の製品が多い
フッ素15〜20年程度高い耐久性が高く、塗り替えの回数を減らしたいときに選ばれる
無機20年程度〜もっとも高い部類紫外線に強く、もっとも長持ちしやすい部類

耐用年数は、立地(日当たり・雨の当たり方)や下地の状態、施工の丁寧さによって変わります。製品ごとの期待耐用年数は、メーカーが公表している数字で確認しましょう。

メーカー表記で見るランク別の期待耐用年数

ランクごとの耐用年数は、あくまで一般的な目安です。実際には、同じランクでも製品によって期待耐用年数が違います。当社でよく使うアステックペイントの製品情報では、次のように表記されています。

部位製品種類期待耐用年数
外壁スーパーラジカルシリコンGHラジカル制御型シリコン12〜14年
外壁シリコンREVO1000水性シリコン(ラジカル制御型白色顔料)13〜16年
外壁超低汚染リファイン1000Si-IR低汚染遮熱シリコン15〜18年
外壁超低汚染リファイン1000MF-IR無機配合型フッ素20〜24年
屋根シャネツテックⅡSi-JY遮熱シリコン13〜16年
屋根シャネツテックⅡF-JY遮熱フッ素16〜20年

ランクの名前ではなく、製品ごとの期待耐用年数と機能(低汚染・遮熱・防カビ防藻など)で比べると、塗料の違いがわかりやすくなります。

各ランクの塗料の特徴

アクリル・ウレタン

価格を抑えられる塗料です。アクリルは耐用年数が短いため、現在の住宅の外壁ではあまり使われません。ウレタンは柔らかく密着性がよいため、雨樋や破風などの付帯部に使われることもあります。

シリコン・ラジカル制御型

現在の外壁塗装でもっとも多く使われているランクです。ラジカル制御型は、塗膜を劣化させる「ラジカル」の発生を抑える顔料を使った塗料で、シリコン系の製品が多くあります。当社でよく使うアステックペイントの「シリコンREVO1000」もラジカル制御型の水性シリコン塗料です。水性シリコン塗料の特徴は水性シリコン塗料とは?で紹介しています。

フッ素・無機

耐久性を重視するときに選ばれる高いランクの塗料です。1回の工事の費用は高くなりますが、塗り替えの回数を減らせるため、長く住む家では総額を抑えられることもあります。無機塗料については無機塗料の単価と費用は?で詳しく解説しています。

機能で選ぶ塗料(遮熱・低汚染・弾性など)

ランクとは別に、塗料にはさまざまな機能を持たせたものがあります。住まいの悩みに合わせて選ぶと、満足度が高くなります。

機能向いている悩み
遮熱夏の屋根や2階の暑さが気になる
低汚染排気ガスや雨だれの汚れが気になる、明るい色にしたい
弾性モルタル外壁で細かなひび割れが起きやすい
防カビ・防藻北側や日陰の面のカビ・コケが気になる

遮熱塗料の効果は遮熱塗料の効果とは?、低汚染塗料の例は超低汚染リファインとは?、ひび割れと塗料の関係は外壁のひび割れ補修で紹介しています。

光触媒・セラミックなどの塗料

塗料の中には、日光に当たると表面の汚れを分解する「光触媒」の機能をうたうものや、セラミックの成分を配合して、汚れにくさや断熱の性能をうたうものもあります。こうした塗料は、製品ごとに性能の示し方や試験の条件が違います。

名前や機能のイメージだけで判断せず、メーカーが公表している期待耐用年数や試験の内容を確認しましょう。ランクの考え方と同じく、最終的には製品ごとの性能で比べることが大切です。

当社のプランと塗料のランク

当社の料金ページでは、塗料のランクごとにプランの目安を掲載しています(いずれも税込・目安。足場代は別途)。

工事プラン30坪40坪
外壁塗装(雨樋・破風・軒天込み)ウレタン52万円〜60万円〜
ラジカルシリコン58万円〜68万円〜
無機・フッ素82万円〜92万円〜
屋根塗装シリコン17万円〜22万円〜
フッ素21万円〜28万円〜
無機・フッ素27万円〜34万円〜

どのプランが合うかは、建物の状態や今後の住まい方によって変わります。現地調査のうえで、複数のプランを比べられるようにご提案します。

当社の施工事例で見る塗料の選び方

施工事例選んだ塗料選んだ理由の一例
宇土市の住宅スーパーラジカルシリコン(外壁)価格と耐久性のバランスを重視
菊池市の住宅シリコンREVO1000-IR(外壁・遮熱)夏の表面温度の上昇を抑えたい
熊本市北区清水の住宅超低汚染リファイン1000Si-IR(外壁)明るい色で汚れを目立たせたくない
熊本市北区のアパートREVO1000-IR(外壁)+シャネツテックSi-JY(屋根)外壁と屋根の両方で遮熱を考えた
太宰府市の食品工場超低汚染リファインJY1000MS-IR(外壁)・JY500MS-IR(屋根)工場の外壁と屋根を低汚染・遮熱で

同じ住宅でも、次の塗り替えまでの年数、日当たり、汚れやすさ、ご予算によって合う塗料は変わります。当社では、複数の塗料の違いをご説明したうえでご提案しています。

付帯部の料金の目安(料金ページ)

外壁や屋根のプランとは別に、付帯部だけを塗る場合の目安も料金ページに掲載しています(税込)。

部位料金の目安
雨樋600円/m〜
破風600円/m〜
軒天1,200円/㎡
雨戸1,500円/枚
水切り250円/m
高圧洗浄(ブロック塀・土間・カーポートなど)200円/㎡

付帯部も、外壁と同じくらい長持ちする塗料で塗ると、次の塗り替えの時期をそろえやすくなります。外壁塗装のプランは、雨樋・破風・軒天の塗装を含んだ金額です。

1年あたりの費用で比べる

ランクの高い塗料は1回の工事の費用が上がりますが、次の塗り替えまでの年数も長くなります。当社の料金ページでは、外壁塗装(30坪)はウレタン52万円〜、ラジカルシリコン58万円〜、無機・フッ素82万円〜です(税込・足場代別途)。工事の金額を、次の塗り替えまでの年数で割った「1年あたりの費用」で比べると、長く住む家では高いランクの塗料が割安になることもあります。費用の内訳は熊本の外壁塗装の費用で解説しています。

ランクだけで選ばない塗料選びのポイント

  • あと何年その家に住むか、次の塗り替えを何年後にしたいかで考える
  • 外壁材や下地の状態に合った塗料と下塗り材を選ぶ
  • シーリングや付帯部の耐久性も、外壁の塗料に合わせる
  • メーカーの期待耐用年数や性能を、製品ごとに確認する
  • 1回の工事費だけでなく、塗り替えの回数を含めた総額で比べる

高いランクの塗料を選んでも、つなぎ目のシーリングや付帯部が先に傷むと、そこから補修が必要になります。塗り替えの時期の考え方は外壁塗装は何年ごと?、保証の確認のポイントは外壁塗装の保証とは?で解説しています。

熊本の気候と塗料の選び方

熊本は夏の日差しが強く、梅雨の時期には雨の日が長く続きます。日当たりの強い南面・西面は紫外線で塗膜が劣化しやすく、北面や日陰の面はカビ・コケが生えやすくなります。宇土・八代・天草など海に近い地域では、潮風に含まれる塩分で鉄部のサビや塗膜の劣化が進む塩害にも注意が必要です。

こうした条件によって、同じランクの塗料でも長持ちの度合いは変わります。日差しが強い家では耐候性の高いフッ素・無機、汚れやカビが気になる家では低汚染・防カビ防藻の機能をもつ塗料、海に近い家では鉄部のサビ止めの下塗りを重視するなど、住まいの環境に合わせて選びましょう。

雨漏りは塗料のランクでは直らない

塗料のランクを上げても、すでに起きている雨漏りは直りません。雨漏りの原因が屋根材の割れやシーリングの切れにある場合は、塗装の前に補修が必要です。雨漏りが気になる場合は、塗装と補修をあわせて点検してもらいましょう。ご相談はお問い合わせから受け付けています。

屋根の塗料のランク

屋根は、外壁より強く紫外線や雨風を受けるため、同じ塗料でも外壁より早く劣化しやすい場所です。外壁と屋根の塗り替えの時期をそろえたい場合は、屋根に外壁と同じか、ひとつ上のランクの塗料を選ぶ考え方もあります。夏の暑さが気になる場合は、遮熱の機能を持つ屋根用の塗料を検討しましょう。

屋根用の遮熱塗料の性能については、日本塗料工業会が公開している「高日射反射率塗料」の情報も参考になります(日本塗料工業会「高日射反射率塗料」)。

外壁の塗料のランクに関するよくある質問

Q. いちばん人気のランクはどれですか?

戸建ての外壁塗装では、価格と耐久性のバランスがよいシリコン・ラジカル制御型が多く選ばれています。長く住む予定の家では、フッ素や無機を選ぶ方も増えています。

Q. 高いランクの塗料なら、どの家でも長持ちしますか?

塗料の性能を発揮するには、下地の状態と施工の丁寧さが欠かせません。ひび割れやシーリングの補修、下塗り材の選び方まで含めて提案してもらいましょう。

Q. 塗料は選べますか?

はい。複数のランク・製品をご提案し、色見本や試し塗りで確認しながらお選びいただけます。

Q. ランクの高い塗料ほど、値段が高いのはなぜですか?

紫外線に強い樹脂や、汚れにくさ・遮熱などの機能をもたせる成分を使うため、材料の価格が上がります。ただし、耐久性が高いぶん塗り替えの回数を減らせるため、長い目で見た費用で比べることが大切です。無機塗料は無機塗料の単価と費用、フッ素塗料はフッ素塗料のデメリット、ラジカル塗料はラジカル塗料とは?で解説しています。

まとめ|塗料は住まい方に合わせて選ぶ

  • 塗料のランクは、主に樹脂の種類(アクリル〜無機)で決まる
  • ランクが上がるほど、耐用年数は長く、価格は高くなる
  • 遮熱・低汚染・弾性など、機能で選ぶ方法もある
  • 何年住むか、総額でいくらかかるかで比べる
  • 屋根は外壁より傷みやすいため、同等以上のランクを検討する

熊本で外壁・屋根の塗料選びに迷っている方は、株式会社佐藤塗装にご相談ください。これまでの工事は施工事例でご覧いただけます。

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