外壁を2色で塗り分けるツートンは、単色よりもおしゃれで個性のある外観にできる塗り方です。おしゃれに見せるコツ、失敗しない塗り分けパターン、人気の色の組み合わせと注意点を、熊本の塗装会社が実際に手がけた施工事例12件とあわせて紹介します。
この記事は、熊本で外壁・屋根の塗装を行う株式会社佐藤塗装がまとめています。塗り替えで外壁をツートンにしたい方の参考にしてください。
外壁のツートンとは?メリットとデメリット
ツートンは、外壁を2色で塗り分ける配色です。1階と2階で色を変える、ベランダや玄関まわりだけ色を変えるなど、塗り分け方によって外観の印象が大きく変わります。
ツートンのメリット
- 単色よりも立体感とメリハリが出て、おしゃれな外観になる
- 建物の形やデザインを引き立てられる
- 汚れやすい部分を濃い色にすれば、汚れを目立ちにくくできる
- 同じ塗り替えでも、家の印象を大きく一新できる
ツートンのデメリット
- 色の組み合わせや塗り分けの位置を間違えると、ちぐはぐな印象になる
- 塗り分けの養生や作業の手間が増えることがある
- 色を決めるのに時間がかかる
ツートンが似合う家・似合いにくい家
- 似合う家:1階と2階の間に帯(幕板)がある家、ベランダや出窓など凹凸のある家、玄関まわりに奥行きのある家
- 似合う家:縦長の窓や外壁材の縦目地など、縦のラインがはっきりした家(縦の塗り分けがしやすい)
- 似合いにくい家:凹凸が少なく平らな壁が続く家は、塗り分けの位置が決めにくい
似合いにくい家でも、ベランダだけ、玄関まわりだけ、といった部分的なツートンなら、自然に取り入れられることが多くあります。
ツートンをおしゃれに見せるポイント
2色の明るさの差をはっきりつける
ツートンでよくある失敗が、2色の明るさが近すぎて、ぼやけた印象になることです。明るい色と暗い色を組み合わせ、明るさの差をはっきりつけると、メリハリのある外観になります。
同系色か、相性のよい色を組み合わせる
グレーの濃淡、ベージュとブラウンなど、同じ系統の色でまとめると、上品で失敗しにくい配色になります。反対に、グレーとコッパー(赤銅色)、ブルーとアイボリーのように、系統の違う色を組み合わせると、個性的でモダンな印象になります。
面積のバランスは7:3が目安
メインの色(ベースカラー)を7割、アクセントの色を3割程度にすると、バランスがとりやすくなります。2色を半分ずつにすると、どちらが主役かわかりにくくなることがあります。
塗り分けの位置は建物の形に合わせる
塗り分けの境目は、1階と2階の間の帯(幕板)、外壁材の目地、建物の出っ張りやへこみなど、自然に区切れる位置にします。平らな壁の途中で色を変えると、不自然に見えやすくなります。
屋根・サッシ・付帯部を含めて3色程度に
ツートンの外壁2色に屋根の色が加わると、すでに3色になります。屋根や付帯部は、外壁の濃いほうの色かサッシの色にそろえると、全体がまとまりやすくなります。屋根と外壁の配色の基本は屋根と外壁の色の組み合わせで解説しています。
外壁材ごとの塗り分けのしかた
- 窯業系サイディング:ボードの継ぎ目(目地)や、外壁材の柄の切り替わりで塗り分けると自然に仕上がる
- モルタル:平らな壁が続くため、帯(幕板)や見切り材のある位置で塗り分けるのが基本
- 金属サイディング:縦張り・横張りの向きに合わせて、継ぎ目で塗り分ける
境目をきれいに仕上げるには
ツートンの仕上がりは、2色の境目がまっすぐきれいに通っているかで大きく変わります。境目はマスキングテープなどでしっかり養生し、先に塗った色が乾いてから次の色を塗ります。境目の多い塗り分けほど手間がかかるため、見積もりの段階で塗り分けの範囲を確認しておきましょう。
玄関ドア・タイルなど変えない部分と調和させる
塗り替えでは、玄関ドアや窓サッシ、玄関まわりのタイル、基礎などは、色を変えないことが多い部分です。ツートンの2色は、こうした変えない部分の色と調和するように選ぶと、全体の雰囲気がまとまります。たとえば、木目調の玄関ドアならベージュやブラウン系、黒いサッシならグレーやチャコールと合わせやすくなります。
ツートンの塗り分けパターン5種類
| 塗り分け方 | 特徴 |
|---|---|
| 1階と2階で上下に分ける | もっとも定番。1階を濃い色、2階を明るい色にすると安定感が出る |
| 縦に分ける | 玄関側や建物の出っ張りなどを縦に塗り分ける。モダンでスタイリッシュな印象に |
| ベランダ・バルコニーだけ色を変える | アクセントの面積が小さく、やさしい印象を保ちながら引き締められる |
| 玄関まわり・出窓など一部だけ | ポイントを絞ったアクセント。個性を出しつつ失敗しにくい |
| 付帯部・鉄部だけ色を変える | 外壁は単色のまま、雨樋や手すり、庇を濃い色にして輪郭を引き締める |
付帯部の色の決め方
- 雨樋・破風・水切り:外壁の濃いほうの色か、サッシの色にそろえる
- 軒天:白や明るい色にすると、軒下が明るく見える
- 鉄部(手すり・庇):濃い色にすると、建物の輪郭が引き締まる
当社の菊池市泗水のアパートの事例では、外壁を明るいベージュ、手すりや庇などの鉄部を濃いブラウンにして、明るくなった外壁とのコントラストを効かせています。付帯部の色の考え方は屋根と外壁の色の組み合わせでも紹介しています。
ツートンで人気の色の組み合わせ
| 組み合わせ | 印象 |
|---|---|
| 明るいグレー×チャコール | 落ち着いたモダンな印象。失敗しにくい定番 |
| 白・アイボリー×グレー | 明るく清潔感のある、すっきりした印象 |
| ベージュ×ブラウン | 温かみのある、ナチュラルな印象 |
| グレー×コッパー(赤銅色) | グレーの洗練に、温かみのある個性をプラス |
| ブルー系×明るいベージュ・グレー | 爽やかで、個性のあるおしゃれな印象 |
| 白×淡い差し色(ピーチなど) | やわらかく上品な、やさしい印象 |
色ごとの特徴は、外壁のグレー、ベージュ×ブラウンの配色、ネイビーの外壁、ピンクベージュの外壁の記事でも紹介しています。
濃い色をメインにする場合
濃い色をメイン(7割)にすると、重厚で個性的な外観になりますが、建物が重たく、実際より小さく見えることがあります。アクセントに白や明るいグレーを入れて軽さを出す、ツヤを抑えて落ち着いた質感にする、といった工夫でバランスをとりましょう。
ツヤをそろえる
2色でツヤの具合が違うと、同じ面でも質感がちぐはぐに見えることがあります。基本的には、2色ともツヤをそろえるのがおすすめです。当社の菊池郡の戸建て住宅の事例では、2色とも三分艶で仕上げ、落ち着いた質感にそろえています(施工事例)。
黒を使うときの注意点
黒やチャコールは、外観が引き締まったモダンな印象になる人気の色です。一方で、広い面積に使うと建物が重たく見え、日差しの熱を吸収しやすく、色あせや砂ぼこりも目立ちやすくなります。黒はアクセント(3割程度)や付帯部に使うと、落ち着きのある外観にまとめやすくなります。夏の暑さが気になる場合は、遮熱の機能をもつ塗料も検討しましょう(遮熱塗料の効果)。
ツートンで失敗しないための注意点
- 明るさの近い2色を選ぶと、ツートンにした意味がなくなる
- 塗り分けの位置が建物の形と合っていないと、不自然に見える
- 外壁・屋根・付帯部で色を使いすぎると、ちぐはぐになる
- 周囲の家から浮きすぎないか、街並みとのバランスも確認する
- 濃い色は色あせが目立ちやすいため、耐候性の高い塗料も検討する
色選び全般でよくある失敗は、外壁塗装の色選びで失敗しないコツで解説しています。
後悔しないための3つの確認
- メインとアクセントの比率(7:3が目安)を、建物の写真やシミュレーションで確認する
- 周りの家並みや景観から浮いていないか、近所を歩いて確認する
- 10年後に色あせたときの雰囲気も想像し、耐候性の高い塗料を選ぶ
ツートンカラーは、単色より色の選び方で仕上がりの差が出やすい配色です。決める前に、この3つを確かめておくと後悔を防げます。
ツートンの外壁を長持ちさせるメンテナンス
ツートンの外壁は、2色の傷み方が同じとは限りません。濃い色は色あせが目立ちやすく、淡い色は雨だれや汚れが目立ちやすい傾向があります。2色とも同じグレードの塗料で塗り、次の塗り替えの時期をそろえると、片方だけ古く見えることを防げます。
塗り分けの境目は、見切り材や目地の位置に合わせると、仕上がりがきれいで、傷んだときも補修しやすくなります。境目のシーリングが切れていないかも、定期的に確かめましょう。色あせにくい塗料は超低汚染リファインとは?やラジカル塗料とは?、シーリングの工事はシーリング打ち替えの費用で紹介しています。
熊本のツートンの外壁の施工事例12選
当社がこれまでに手がけた、ツートンの外壁の施工事例を紹介します。
| 事例 | 配色(メイン×アクセント) | ポイント |
|---|---|---|
| 熊本市北区清水の戸建て | ライトグレー×チャコール | 1階を明るいグレー、2階と玄関まわりをチャコールで引き締め |
| 熊本市北区の戸建て | マウンテンブルー×メリーノ | 1階に深みのあるブルー、2階に明るく上品な色 |
| 熊本市北区高平の集合施設 | シルキーホワイト×ピーチ | 白を基調に、要所にピーチの差し色 |
| 熊本市北区のアパート | バーチグレー×ウィザードコッパー | グレーにコッパーのアクセント。付帯部も外壁色に合わせて統一 |
| 菊池郡の戸建て | メリーノ×ワームクレイ | 1階のデザイン部分にワームクレイ。三分艶で落ち着いた仕上げ |
| 熊本市南区の戸建て | クールグレイ×ペルウィンクルブルー | 1階をグレー、2階をブルーで塗り分け |
| 熊本市中央区のマンション | グレイドルフィン×ウィザードコッパー | グレーのベースにコッパーのアクセント |
| 熊本市西区の戸建て | ウィザードコッパー×クールホワイト | 濃い色をメインに、白をアクセントに |
| 熊本市北区山室のアパート | パールグレイ×スレートグレー | 白に近い外壁に、屋根・庇・鉄部を濃いグレーで |
| 菊池市泗水のアパート | ミッドビスケット×リーガルブラウン | 明るいベージュに、鉄部を濃いブラウンで引き締め |
| 熊本市中央区のマンション | クエリー×シルキーホワイト×ウィザードコッパー | ベランダを白、その他をコッパーで塗り分け |
| 熊本市北区のマンション | ベース色×ミネラルグレー | アクセントにミネラルグレー |


色あせに強い塗料を選ぶ
ツートンのアクセントに濃い色や鮮やかな色を使う場合、その色だけ先に色あせると、2色のバランスがくずれてしまいます。耐候性の高い塗料や、汚れが付きにくい低汚染の塗料を選ぶと、配色の美しさを長く保てます。詳しくは超低汚染リファインとは?、塗料ごとの違いは外壁塗料のランクで紹介しています。
ツートンの色の決め方と5つの手順
- メインにしたい色を先に決める(面積の大きい色)
- メインの色に合うアクセントの色を、明るさ違いで2〜3色用意する
- 塗り分けの位置を、建物の写真を見ながら決める
- カラーシミュレーションで、屋根や付帯部も含めた全体を確認する
- 大きめの色見本を屋外で確認し、試し塗りで仕上がりを確かめる
色見本の色票番号には、明るさを表す明度区分が含まれていて、数字が大きいほど明るい色です(日本塗料工業会「色票番号」)。ツートンの2色の明度の差を番号で確かめると、メリハリのつけ方がわかりやすくなります。当社でも、カラーシミュレーションや試し塗りで、仕上がりのイメージを確認しながら色を決めています。
カラーシミュレーションの注意点
カラーシミュレーションは、2色の組み合わせや塗り分けの位置を全体で確認するのに便利です。ただし、画面の色は機種や設定によって実物と違って見えます。シミュレーションは配色のバランスを確かめる道具と考え、色そのものは大きな色見本や試し塗りで確認しましょう。
外壁をツートンにする塗装の費用
ツートンにしても、塗料の量は単色とほとんど変わらないため、費用が大きく上がることは基本的にありません。ただし、塗り分けの境目の養生や、細かい部分の作業が増えるぶん、手間がかかる場合があります。当社の外壁塗装の料金の目安は、30坪でウレタン52万円〜、ラジカルシリコン58万円〜、無機・フッ素82万円〜です(足場代は別途)。詳しくは料金ページをご覧ください。
外壁のツートンに関するよくある質問
Q. 1階と2階、どちらを濃い色にするのがいいですか?
一般的には、1階を濃い色、2階を明るい色にすると、下が重く上が軽い、安定感のある外観になります。2階を濃い色にすると、個性的でモダンな印象になります。
Q. 3色以上で塗り分けてもいいですか?
できますが、色が多いほど、まとまりにくくなります。外壁は2色にし、屋根や付帯部をどちらかの色にそろえるのがおすすめです。
Q. 今は単色ですが、ツートンにできますか?
はい。塗り替えの際に、単色からツートンに変えることができます。建物の形を見て、自然に塗り分けられる位置をご提案します。
Q. ツートンにすると、単色より費用は高くなりますか?
塗り分けの境目の養生や、2色分の塗料の準備が必要なため、単色より手間が増えることがあります。塗り分けの範囲や建物の形によって変わるため、見積もりの際に確認しましょう(要相談)。当社の外壁塗装の料金の目安は料金ページ、費用の内訳は熊本の外壁塗装の費用で紹介しています。
Q. 平屋でもツートンは似合いますか?
平屋は横に長いため、上下で塗り分けるより、玄関まわりや張り出した部分など、面で塗り分けるとバランスがとりやすくなります。平屋の配色は平屋の外壁のツートンで詳しく紹介しています。
まとめ|ツートンは明るさの差が決め手
- ツートンは、2色の組み合わせで単色よりおしゃれで個性のある外観にできる
- 2色の明るさの差をはっきりつけ、メイン7割・アクセント3割を目安にする
- 塗り分けの位置は、帯・目地・出っ張りなど建物の形に合わせる
- 屋根・サッシ・付帯部を含めて3色程度にまとめる
- シミュレーションと試し塗りで確かめてから決める
熊本で外壁のツートンや色選びを検討している方は、株式会社佐藤塗装にご相談ください。これまでの工事は施工事例でご覧いただけます。

