屋根と外壁の色の組み合わせ|失敗しない選び方と人気の配色パターン・施工事例

屋根と外壁の色の組み合わせは、家の印象を大きく左右します。失敗しない配色の基本ルール、窓サッシや付帯部との合わせ方、人気の配色パターン、外壁の色別に合う屋根の色を、熊本の塗装会社の施工事例とあわせて紹介します。

この記事は、熊本で外壁・屋根の塗装を行う株式会社佐藤塗装がまとめています。塗り替えの色選びの参考にしてください。

屋根と外壁の色の組み合わせの基本ルール

使う色は3色程度にまとめる

屋根、外壁、付帯部(雨樋・破風・サッシまわりなど)で使う色は、3色程度にまとめると、すっきりした外観になります。色の数が多いほど、ちぐはぐな印象になりやすくなります。

配色の比率を意識する

配色では、いちばん面積の大きい「ベースカラー」を約7割、次に大きい「アソートカラー」を約2.5割、ポイントになる「アクセントカラー」を約0.5割にすると、バランスがとりやすいといわれます。住宅では、外壁がベース、屋根がアソート、付帯部や玄関ドアがアクセントになることが多くあります。

屋根と外壁の明るさに差をつける

屋根と外壁の明るさが近いと、建物の輪郭がぼやけます。一般的には、屋根を外壁より暗い色にすると、下から見上げたときに落ち着いた、安定感のある外観になります。

色味(黄み・青み)をそろえる

屋根がブラウンなど黄み・赤みのある色なら、外壁もベージュやアイボリーなど温かみのある色に。屋根が黒やグレー、シルバーなど無彩色や青みのある色なら、外壁も白やグレー、青み系にすると、自然にまとまります。

色が与える印象を知っておく

外壁の色与える印象詳しい解説
白・アイボリー明るく清潔感があり、建物が広く見える
ベージュ・ブラウンやわらかく温かみがあり、落ち着いた印象外壁のベージュ・ブラウン外壁のブラウン
グレーすっきりとしたモダンな印象。汚れが目立ちにくい外壁のグレー
ネイビー・ブルー知的でシックな印象外壁のネイビー
黒・チャコール引き締まった重厚感のある印象

屋根と外壁の色は、この印象の組み合わせで家全体の雰囲気が決まります。「どんな家に見せたいか」を先に決めてから色を選ぶと、迷いにくくなります。

彩度(あざやかさ)を抑えると上品にまとまる

色には、明るさのほかに「彩度(あざやかさ)」があります。屋根と外壁の両方に彩度を抑えた色を選ぶと、上品で飽きのこない外観にまとまりやすくなります。赤や青など彩度の高い色は個性的に見える一方、広い面積に使うと派手な印象になりがちです。

あざやかな色を使いたい場合は、玄関ドアや付帯部など、小さな面積のアクセントにとどめるのがおすすめです。茶色やグレーなど、彩度の低い屋根の色と組み合わせると、全体が落ち着いて見えます。

窓サッシ・付帯部との合わせ方

屋根と外壁の色を決めるときは、交換しない窓サッシの色も一緒に考えます。サッシの色に屋根や付帯部をそろえると、全体に統一感が出ます。

サッシの色合わせやすい屋根合わせやすい外壁
シルバーシルバー・グレー・黒白・グレー・ネイビー
ブラック黒・ダークグレー白・明るいグレー・チャコール
ブラウンブラウン・こげ茶ベージュ・アイボリー・ライトブラウン
ホワイトグレー・ブルー系グレー・ネイビー・グレージュ

雨樋や破風、水切りなどの付帯部は、サッシか屋根の色にそろえるのが基本です。付帯部だけが違う色になると、外壁と屋根の配色がよくても、全体がまとまりにくくなります。

玄関ドア・木部との合わせ方

玄関ドアや軒天、ウッドデッキなどに木目の部材がある家では、木の色味も配色の一部になります。木目の赤み・黄みに合わせて、外壁はベージュやアイボリー、屋根はブラウン系にすると、自然な調和が生まれます。モダンな印象にしたい場合は、外壁をグレー、屋根を黒にして、木目をアクセントとして引き立てる方法もあります。

付帯部の色で失敗しないために

  • 雨樋・破風・鼻隠し:屋根の色かサッシの色にそろえる
  • 軒天:白や明るい色にすると、軒下が明るく見える
  • 水切り・窓まわり:サッシの色に合わせると、窓まわりがすっきり見える
  • 鉄部(手すり・庇・階段):濃い色にすると、サビや汚れが目立ちにくい

人気の配色パターン

外壁屋根印象
白・オフホワイト黒・ダークグレー清潔感のある、すっきりしたモダンな外観
明るいグレー黒・チャコール洗練された、落ち着いたモダンな外観
ベージュ・アイボリーブラウン・こげ茶温かみのある、ナチュラルな外観
ブラウンこげ茶・黒重厚で落ち着いた、高級感のある外観
ネイビー・ブルー系グレー・シルバークールで都会的な外観
ベージュ・グレージュグリーン自然になじむ、やさしい外観

外壁をツートンにする場合は、2色の外壁と屋根で3色になるため、屋根は外壁のどちらかの色と同系にするとまとまりやすくなります。

ツートンの外壁と屋根の合わせ方

外壁をツートンにすると、外壁の2色と屋根の色で、すでに3色になります。屋根は外壁の濃いほうの色と同系にすると、全体がまとまりやすくなります。たとえば、1階をチャコール、2階をライトグレーにした家なら、屋根は黒やダークグレーがよく合います。当社のツートンの事例は外壁のグレーベージュ×ブラウンの配色の記事でも紹介しています。

配色で変わる家の印象

屋根と外壁の組み合わせによって、家の印象は大きく変わります。理想のイメージに近い配色を選ぶときの参考にしてください。

なりたいイメージ屋根の色の例外壁の色の例
上品・落ち着いたブラウンベージュ・アイボリー
爽やかグレー・ネイビーホワイト・淡いブルー
スタイリッシュ・モダンブラックグレー・ホワイト
ナチュラル・温かみ茶色ベージュ・淡いグリーン

1階と2階で色を分けるツートンカラーにする場合は、屋根の色を、外壁のどちらかの色と同じ系統にするとまとまります。塗り分けのコツは外壁のツートンで紹介しています。

外壁の色別に合う屋根の色

屋根材によって見え方が変わる

  • スレート屋根:平らでマットな質感。色がそのまま見えやすい
  • 金属屋根(ガルバリウム鋼板など):ツヤや反射で、明るく見えることがある
  • 瓦屋根:陶器瓦など塗装をしない屋根材もあり、その場合は瓦の色に外壁を合わせる

屋根の形や勾配によって、道路から見える屋根の面積も変わります。屋根がよく見える家ほど、屋根の色が外観の印象を大きく左右します。

屋根材によっても、同じ色の見え方は変わります。金属屋根(ガルバリウム鋼板など)はツヤがあるとシャープな印象に、スレート屋根は落ち着いた印象になりやすく、瓦屋根は色の種類が限られるため、瓦に合わせて外壁の色を選ぶことになります。ツヤの程度を選べる塗料もあるので、屋根と外壁のツヤをそろえるかどうかも考えておきましょう。

屋根の色は機能面も考えて選ぶ

  • 暑さ:黒や濃い色の屋根は日射の熱をためやすく、明るい色の屋根は熱をためにくい傾向がある
  • 汚れ:白っぽい屋根は黒ずみが、黒い屋根は砂ぼこりや色あせが目立ちやすい
  • 色あせ:濃い色や鮮やかな色は、紫外線による色あせが目立ちやすい

濃い色の屋根にしたいけれど暑さが気になる場合は、日射を反射しやすい遮熱塗料を選ぶ方法もあります(遮熱塗料の効果とは?)。当社の施工事例でも、カーボングレーやクレタグレーなど、落ち着いた色の遮熱塗料で屋根を塗装した例が多くあります。

濃い屋根の色と夏の暑さ

濃い色の屋根は日射の熱を吸収しやすく、夏は屋根の表面温度が上がりやすくなります。濃い色を選びたい場合は、遮熱塗料を使う方法があります。たとえばアステックペイントの遮熱塗料「シャネツトップワンSi-JY」は、メーカーの比較で、塗った部分の温度が43.1℃、塗っていない部分が60.3℃だったと公表されています(アステックペイント「シャネツトップワンSi-JY」)。遮熱塗料のしくみは遮熱塗料の効果で解説しています。

屋根の色を塗り替えで変えるときの注意

塗り替えでは、屋根の色を今と違う色に変えることもできます。濃い色から明るい色に変える場合は、下の色が透けないように、決められた回数をしっかり塗り重ねることが大切です。金属屋根では、サビを落として金属用の下塗りをしてから上塗りします(折板屋根の塗装)。屋根塗装の工程の考え方は外壁塗装の工程でも紹介しています。

屋根と外壁の色選びで失敗しないポイント

  • 色見本は大きめのものを屋外で確認する(広い面は明るく鮮やかに見えやすい)
  • 屋根は下から見上げる角度になり、道路からの見え方は屋根の形や勾配で変わる
  • カラーシミュレーションで、屋根・外壁・付帯部の組み合わせを全体で確認する
  • 周囲の家や街並みから浮かないかも確認する
  • 最後は外壁に試し塗りをして確かめる

色見本には、日本塗料工業会の「塗料用標準色」がよく使われます。2024年P版は600色を収録した、実際の塗料で作られた色見本帳です(日本塗料工業会「2024年P版 塗料用標準色」)。色票番号には明るさを表す明度区分が含まれていて、屋根と外壁の明るさの差を確かめるのに役立ちます(日本塗料工業会「色票番号」)。色選びでよくある失敗は外壁塗装の色選びで失敗しないコツで解説しています。

カラーシミュレーションと試し塗りで確かめる

色見本の小さなチップだけで決めると、実際に塗ったときに「思ったより明るい」「暗い」と感じることがあります。建物の写真に色を当てはめるカラーシミュレーションで全体のバランスを確かめ、気になる色は大きめの見本や試し塗りで、晴れの日・曇りの日に屋外で見て決めましょう。色選びの失敗を防ぐコツは外壁の色選びで失敗しないコツで紹介しています。

家族や近隣の家並みも考えて決める

屋根と外壁の色は、塗り替えのあと10年以上付き合う色です。家族それぞれの理想のイメージを出し合い、写真や色見本を見ながら話し合うと、後悔しにくくなります。あわせて、近隣の家並みや周りの景観から浮いてしまわないかも確認しておきましょう。

色選びから工事までの流れ

  • 現地調査で、屋根・外壁の劣化の状態を診断する
  • 外壁・屋根・付帯部の配色の候補を2〜3案に絞る
  • カラーシミュレーションや塗り板の色見本で、仕上がりのイメージを確認する
  • 見積もりで塗料と色を確定する
  • 高圧洗浄・下地処理のあと、下塗り・中塗り・上塗りで仕上げる

屋根の色で人気の色は屋根の色で人気なのは?で紹介しています。色選びに迷ったときは、お気軽にご相談ください

屋根と外壁の組み合わせの施工事例(熊本)

事例外壁屋根
熊本市東区のデイサービスシルキーホワイトカーボングレー
熊本市北区山室のアパートパールグレイ(白に近い明るいグレー)スレートグレー
熊本市北区のアパートガルグレーカーボングレー
熊本市北区の戸建て住宅クールホワイトキャビアブラウン
菊池郡の戸建て住宅メリーノ・ワームクレイ(三分艶)ラセットブラウン
菊池市泗水のアパートミッドビスケット(鉄部リーガルブラウン)グリーンレイバー
合志市の戸建て賃貸住宅白基調+アクセントクレタグレー
宇土市の戸建て住宅トゥルーブラック
施工後の賃貸アパート(菊池市泗水)ミッドビスケットの外壁とリーガルブラウンの鉄部
ベージュ系の外壁に、ブラウンの鉄部で引き締めた例(菊池市泗水)
施工後の屋根(熊本市東区昭和町)遮熱塗料のカーボングレー
屋根を遮熱塗料のカーボングレーで塗装した例(熊本市東区昭和町)

熊本市東区昭和町の戸建て住宅では、屋根を遮熱塗料のカーボングレーで塗装し、バルコニーの外壁はダーク木目調のサイディングに張り替えて、引き締まった外観にしました(施工事例)。

屋根と外壁の色に関するよくある質問

Q. 屋根と外壁、どちらの色を先に決めればいいですか?

屋根をそのまま残す場合は、屋根の色に合わせて外壁を選びます。屋根も塗り替える場合は、面積の大きい外壁の色を先に決め、屋根と付帯部を合わせると、全体をまとめやすくなります。

Q. 屋根と外壁を同じ色にしてもいいですか?

同じ色にすると、建物の輪郭がぼやけ、単調な印象になりやすくなります。同じ系統の色でも、屋根を外壁より暗くするなど、明るさに差をつけるのがおすすめです。

Q. 屋根と外壁は同時に塗り替えたほうがいいですか?

足場を1回で済ませられるため、費用を抑えやすく、色の組み合わせも一度に決められます。当社の屋根塗装の料金の目安は、30坪でシリコン17万円〜、外壁塗装はラジカルシリコン58万円〜です(足場代は別途)。詳しくは料金ページをご覧ください。

Q. 屋根を明るい色にすると、汚れが目立ちますか?

白に近い明るい屋根は、雨だれの黒ずみや苔が目立ちやすくなります。汚れが気になる場合は、グレーやブラウンなどの中間の明るさの色を選ぶと目立ちにくくなります。屋根の苔については屋根の苔の原因と対策で解説しています。

まとめ|屋根と外壁は明るさの差と色味の統一がポイント

  • 屋根・外壁・付帯部の色は3色程度にまとめ、7:2.5:0.5の比率を目安にする
  • 屋根は外壁より暗くすると、落ち着いた外観になりやすい
  • 屋根と外壁の色味(黄み・青み)をそろえ、サッシや付帯部とも合わせる
  • 暑さ・汚れ・色あせなど、屋根の色は機能面も考えて選ぶ
  • シミュレーション、大きな色見本、試し塗りで確かめてから決める

熊本で屋根や外壁の塗り替え、色の組み合わせに迷っている方は、株式会社佐藤塗装にご相談ください。これまでの工事は施工事例でご覧いただけます。

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